>> お薦めノ一冊 vol.1<<
written by マイコ
本の表紙に、赤いリボン。なんだかプレゼントのような本です。
それもそのはず、この本はもともと、
お客様やパートナーの方たちへの感謝をこめて、書かれた本なんだそうです。
会社や企業、「競争社会」と呼ばれる社会にあっては、
「戦わなければ埋もれてしまうじゃないか!」
「そんな生ぬるいことは言っては生き残っていけないでしょう。」
というご意見が一般的かもしれませんが、浜口さんの言葉はいたってシンプルです。
戦いは戦いをよんでしまう。その連鎖の先に、幸せはあるんだろうか?
戦わなくてもすむのなら
喜んで戦わないで生きたい
テロとの戦いが、「正義」の名の下で行われ、結局はそれとは比にならないほど多くの命を犠牲にしていること。
国家間の関係に、「対話」ではなく更なる武力で挑むことと同じです。
子供に「仲良くしなさいね」ということと一緒ですよね。
小さな目で見ても、グローバルな視点から眺めても、「平和」の根っこはつながっています。
会社の経営も、「戦い」のなかで勝ち抜くことよりも、
社会全体を良くしていこうという方向を向いていることが大切です。
実は この「戦わない」というキーワード、
単に戦いを放棄しなさいといった、平和日和見主義的なものではなく、
「その発想・思考回路を転換しなさい」ということなんですね。
「チームの仲間同士で戦い、協力業者と戦い、
お金と戦い、時間と戦い、世の中の動きと戦い、そして、自分自身と戦っている。」
といった戦闘態勢から一歩引いて、
「お客さんは何を必要としているか、競合他社の良い所はドコか、
社員とのコミュニケーション・サポートはできているか
協力業者といい関係を築けているか、お金は順調に回っているか、時間は有効に使えているか、
世の中の動きののなかで自分のポジションを冷静に把握しているか、
そして、自分自身を大切にしているか、楽しんでいるか」
という思考回路に切り替えるということです。
エネルギーを見えない「敵」への攻撃力ではなく、
お客さんや、社員などの「守備」とも言えるところに注ぐ、
実はここに幸せや、大きな成功への種が芽生える のだと思います。
このことは、古典随筆の名著である『徒然草』第百十段の一説にある、
「双六名人の秘訣」にも通じるものがあるのではないでしょうか。
「勝たんと打つべからず、負けじと打つべきなり。
いづれの手じゃと負けぬべきと案じて、その手を使はずして、一目なりとも遅く負くべき手につくべし」。
弘法大師は「身を修め国を治める道も、是に通ずる」と書いています。
勝ち負けでいえば「負けない」方法とは、更なる発展を開拓を、と目指す以前に、足元を固めること、
周りの幸せを考えることなんですね。
そういった意味で、浜口さんが著書の中で言っているように、
社長は 「幸せの専門家」 じゃないといけない。
ということは、なるほど納得の言葉です。
「経営は関わるすべての人を幸せにする仕組み」、幸せ作りの手段であり、
「会社に関わるすべての人が、どうやったら幸せになれるのか?」
と考えることが社長のお仕事なんですね。
この本には理念にとどまらず、
実際の、経営診断方法や、自社のポジショニングを分析するための、実用的なヒントもあります。
社会の中で「戦う」必要のないホワイト・フラッグ・ポジションをみつけていくこと。その分析方法。
これは、この本からの大きな収穫です。
興味をもたれたら是非ご一読を。
【『戦わない経営』著者/浜口隆則;著書、「幸福追求型の経営」「戦わない経営」「小さな会社のブランド戦略」など。】
(文責:マイコ)
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